超高齢社会の日本では、介護業界が右肩上がりの業績を伸ばしています。実際、ホームヘルパーとして働いていて、その大変さを感じつつも利用者の方から感謝の言葉をいただく喜びも感じています。このサイトはこれからの日本でますます必要とされるホームヘルパーについてご紹介して、働くことをオススメするサイトです。
現在、ホームヘルパーや老人ホームの介護スタッフが慢性的に不足していることは、多くの人の知るところですが、今後、要介護高齢者の増加によって、必要とされる人材が激増すると考えられ、介護労働者不足はますます深刻になると予想されます。「それは大変じゃないか!」と思われることでしょうが、違った見方をすることもできます。
それは「産業空洞化」「財政緊縮策」による失業率の増加です。実は、多くの先進国が高齢化による財政危機を発端とした失業率の増加に苦しんでいるのです。多くの債務を抱えて厳しい財政緊縮策を強いられている国がある欧州の平均失業率は、2013年4月の段階でEU全体では10.9%、ユーロ圏では12.0%と過去最高となっており、特に、スペインの失業率は過去最高の26.3%、ギリシャは26.4%となっていて、25歳以下の若者の失業率はスペインで55.7%、ギリシャでは58.4%、つまり2人に1人以上の若者は失業している状況なのです。
このような状況に対して、日本の現在の完全失業率は4.2%、若年層の失業率は7.3%となっています。欧州と比較すると、日本の失業率は低いと言えますが、実際にはこの2倍くらいではないかとも言われています。また、日本では失業者でなくても、フリーターや派遣社員の比率が高く、長期安定的な仕事についていない人も少なくないという現状があります。これらの雇用を下支えできる数少ない産業の一つが介護業界なのです。このまま失業率が高くなると、高齢者介護に労働者は流れ、介護スタッフと不足は解消されることになるでしょう。このことは短期的な景気の変動や景気の波の話ではなく、中長期的な産業構造の変化に起因しているのです。要するに介護サービスの労働市場はこれまでのように売り手市場ではなくなるということです。
失業によって高齢者介護に流れてきた労働者たちの中には、仕方なく…といったプロ意識のない人もいるでしょう。そのような人たちがそのまま働くと、事故やトラブルに繋がります。そのため、スタッフたちをまとめ教育する介護のリーダー役が必要になってきます。今後、介護の知識や経験、能力の高いスタッフは介護リーダーと目され、業者間で引っ張りだことの存在となり、管理職やサービス提供責任者として高給で迎えられる時代になるでしょう。介護業界にこれから入る方も、現在働いている方も、一つの目標として設定しましょう。
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